『重力と恩寵』
仕事帰りに立ち寄った日比谷公園。太陽がビル群の彼方に沈み夜の帳が降り始めた公園の一画で、花や葉脈、自然の波を想起させる流線紋様が刻まれた高さ7mに及ぶ巨大な壺様の芸術作品が鮮烈な光を放ち始めていました。
仕事帰りに立ち寄った日比谷公園。太陽がビル群の彼方に沈み夜の帳が降り始めた公園の一画で、
花や葉脈、自然の波を想起させる流線紋様が刻まれた高さ7mに及ぶ巨大な壺様の芸術作品が鮮烈な光を放ち始めていました。
大巻伸嗣氏の作品《Gravity and Grace》で、折しも東京都主催イベント「Playground Becomes Dark Slowly」(2024/4/27~5/12)が開催中でした。
公式URL:https://www.tokyo-park.or.jp/special/2024art_hibiyapark/
大巻氏の作品《Gravity and Grace》は、フランスの思想家シモーヌ・ヴェイユ(1909-1943)の箴言集『重力と恩寵』に由来するそうで、岩波文庫 青690-4(ヴェイユ著、冨原眞弓訳)は、次の書き出しで始まります。
📖 一.重力と恩寵
1 魂の本性的な動きのいっさいは、物質的な重力の法則に類する法則に支配されている。恩寵のみが例外をなす。
2 つねに覚悟をしておかねばならない。超自然の介入がないかぎり、あらゆる事象は重力にしたがって生起する、と。
重力という物理的な力に“罪”を暗示させ、恩寵(=神の愛、恵み)という罪の縄目から解放する神の力を取り合わせているのでしょうか。
そして、その恩寵に与るには、
📖 三.真空を受けいれる
4 恩寵は充たす。ただし、恩寵を迎えいれる真空のあるところにしか入りこめない。かつ、この真空を生みだすのもまた恩寵である。
ヴェイユの著書は哲学書で信仰書ではありませんが、「真空を受け入れること、すなわち心を無にして謙ること」と真理を鋭く突いています。
聖書にはこうあります。
📖 詩篇25:8-9
主は恵みふかく、かつ正しくいらせられる。それゆえ、主は道を罪びとに教え、 へりくだる者を公義に導き、へりくだる者にその道を教えられる。(口語訳)
📖 詩篇112:4
直ぐな人たちのために光は闇の中に輝き昇る。主は情け深くあわれみ深く正しくあられる。 (新改訳2017)
そして、
📖 ピリピ3:21
キリストは、万物をご自分に従わせることさえできる御力によって、私たちの卑しいからだを、ご自分の栄光に輝くからだと同じ姿に変えてくださいます。(新改訳2017)
■参考書
『重力と恩寵』〔電子書籍版〕、シモーヌ・ヴェイユ著、冨原眞弓訳、岩波文庫、青690-4、2023/3/23発行
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