木へんに春と書く「椿」、花の少ない時期の鮮やかな紅色は、人々を励まし芸術文化にも大きな花を咲かせてきました。その椿は、花びらがしおれる前に首の根本から、花の形のままぽろりと地面に落ちます。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも登場した源実朝はこう謳いました。
「ちはやぶる 伊豆の御山の 玉椿 八百万代(やほよろづよ)も 色は変はらじ」
(うつくしい伊豆山の椿の花は、時がはてしなく流れても、色あせないだろう。)
彼が生きた時代は、肉親同士すら血で血を洗って争い、人の命が今よりももっと儚(はかな)く無常感の強い世の中でした。誰にも明かせぬ儚さややるせなさをこの和歌に託したのかもしれません。
私たちが同様の思いを抱いても心を許せる相手がいなければ、グッと堪(こら)えて心の隅っこにそっと埋めておくしかないのでしょうか?
そんなことはありません。聖書が証しする神様は聞いて下さります。聖書の詩篇記者はこう訴えました。
【主】よお知らせください。私の終わり私の齢がどれだけなのか。私がいかにはかないかを知ることができるように。ご覧ください。あなたは私の日数を手幅ほどにされました。あなたの御前では私の一生はないも同然です。人はみなしっかり立ってはいても実に空しいかぎりです。...【主】よ私の祈りを聞いてください。助けを求める叫びに耳を傾けてください。私の涙に黙っていないでください。私はあなたとともにいる旅人すべての先祖のように寄留の者なのです。
(詩篇39編4-5,12節、新改訳2017)
これは余命を問うのではなく、「この儚い命に生きる知恵を与え、死すなわち滅びから救い出して下さい」と希求する祈りです。
この季節、椿の真紅は、〈私たちを「死すなわち滅び」から救い出す為に十字架上で流された主イエスの血〉を想起させます。
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