『友情』
山法師の花言葉は友情です。 『友情』がテーマの文学作品と言えば、太宰治の短編小説『走れメロス』が有名で、教科書にも載ります。 また、キリスト教の正典であり“人生の教科書”としても読まれる聖書にも、『友』・『友情』に関する言葉が沢山記されています。
『友情』がテーマの文学作品と言えば、太宰治の短編小説『走れメロス』を思い出します。人の心を信頼することの尊さを悟らせる名作で、教科書にも載ります。
またキリスト教の正典であり“人生の教科書”としても読んでいただきたい聖書にも、『友』・『友情』に関する“名言”が沢山あります。
「友はいずれの時にも愛する、兄弟はなやみの時のために生れる。」 (箴言17:17、口語訳)
また、旧約聖書サムエル記上18章以下には、BC11世紀末頃の歴史に残る友情物語が記されています。
「王が一とおりの質問を終えたあと、ダビデは王子ヨナタンに紹介されました。 二人はすぐに仲良くなり、深い友情で結ばれました。…」 (サムエル記上18:1-3、リビングバイブル)
ヨナタンは、イスラエルの初代国王サウルの長男で王位継承者でした。一方のダビデは、サウル王に登用された竪琴の名手で有能な武将でしたが、無名の羊飼いの末っ子でした。そのダビデの盟友となったヨナタンは、命を賭して生涯ダビデを守り抜き、結果として「ダビデの子孫から救い主が出る」との預言成就に参与しました。
そしてその救い主イエス・キリストは、私たちの真の友でいて下さります。
「人がその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない。…わたしはあなたがたを友と呼んだ。…」 (ヨハネ15:13,15、口語訳聖書)
救い主イエス・キリストと私たちとの“友情”は永遠ですが、地上での私たち信仰者の“友情”には、いつか別れの時がやってきます。そのことを歌った讃美歌を最後にご紹介しましょう。
~ ♪ 讃美歌406番 「友とわかるる」 ♪ ~
1.友とわかるる つどいなれば
こころにかかる 雲はあれど
はるけき里に 夢路かよい
おもいをはこぶ つばさもあり
2.すべていずこも 父のすまい
とまるもゆくも ただ御旨に
ゆだねしひとの くしき平和
友をまもれと 我らいのる
3.地なるこの世を 超えてたかき
あめなるみやこ あおぎ望み
旅路をたどる われらなれば
うたのしらべも 祈りも合わん
4.かたく結べる この友がき
みめぐみの花 色はあせて
かおりをふかく こころにしめ
さちあれ友よ 主につかえて
《参考資料》
□リンク
https://youtu.be/yNXqX2tW8HI
□作詞者
豊田実(1885-1973)、1954年版讃美歌(日本基督教団讃美歌委員会)歌詞担当委員の一人。
□讃美歌略解
曲は、メンデルスゾーンが、ヨーゼフ・フォン・アイヒエンドルフの詩「森からの別れ」に付した合唱曲作品59番の3。豊田実は、このメンデルスゾーンの曲を用いて歓送の歌を書くことを依頼された時、彼の恩師C・W・アイグルハート夫妻との別れを念頭において作詞したとのこと。