ヘッドマーク「あさかぜ」
C59161は、1957年10月迄山陽路で「あさかぜ」を牽引した蒸気機関車の一両ですが、この爽やかで新鮮な愛称「あさかぜ」と同じ言葉で歌い出す讃美歌があります。
■C59161と「あさかぜ」
C59161は、1957年10月迄山陽路で特急「あさかぜ」を牽引した蒸気機関車の一両です。
1968-3-31広島機関区でこの機関車を撮影していると、ご年配の機関士さんが「ちょっとここで待ってて」と声を掛けて下さりました。暫くして「これ付けて撮影しな」と抱きかかえて持ってきて下さったのがこの「あさかぜ」のヘッドマーク(※和製英語)です。
もしかするとこの方は、東雲(しののめ)に颯爽(さっそう)と山陽路を下る「あさかぜ」を牽引してこのC59161号機を運転されてたのかもしれません。
ところで、この爽やかで新鮮な愛称「あさかぜ」と同じ言葉で歌い出す讃美歌があります。
♪~ あさかぜしずかにふきて
小鳥もめさむるとき
きよけき朝よりきよく
うかぶは神のおもい ~♪
この讃美歌30番原歌詞(英語)の作詞者は、歴史的名著『アンクル・トムの小屋(Uncle Tom's Cabin)』を書いたストウ夫人(Harriet B.Stowe、1811-1896)で、イエス・キリストにより救われた人々が天の御国に蘇らされる希望を歌っています。
♪~ かがやくとこ世のあした
わがたまめさむるとき
この世の朝よりきよく
あおぎみん神のみかお ~♪
わたしは朝目覚めると、まず、目が見えること、そして健康であることを神に感謝します。そして、ここで歌われる目覚めを神が賜る時も心から待ち望んでいます。
■ヘッドマーク 「額のしるし」
国鉄時代の特急列車のネーミングは「鳥類」「日本を象徴するもの」から採り、夜行列車は「天体」から採りました。そしてその名にちなむイラスト入りヘッドマークを機関車前面に掲出したことは、世界的にも珍しい日本独特の文化だそうです。
ところで、優等列車の機関車前面に取り付けられたヘッドマークと似た言葉が聖書に登場します。
「…彼らの額には神の御名が記されている。」(黙示録22:4 )
これは、他にもエゼキエル9:4、黙示録7:3, 14:1でも使われている黙示文学的表現でして人の目には見えませんが、イエス・キリストへの信仰により救われた一人ひとりの額(forehead)に、神はご自身にとって掛替えの無い民(たみ)である「しるし(マーク)」を付けて下さっています。
このしるしは、私たちの家柄・身分・功績・人物の大小・尊卑などとは全く関係無く、ただイエス・キリストへの信仰により、神が一方的恩寵により付けて下さるものです。
そして神は、このしるしを付けられた人々を、〈かがやくとこ世のあした〉に目覚めさて下さります。何という光栄でしょうか!