岡本牧師と共に味わう讃美の力 (第26回) 「父の神の真実」、Great is Thy Faithfulness ~シンシナティ日本語教会主催

岡本牧師と共に味わう讃美の力 (第26回) 「父の神の真実」、Great is Thy Faithfulness ~シンシナティ日本語教会主催

…私は言う。「私は待ち望む。
【主】の恵みを。」実に、私たちは滅び失せなかった。主のあわれみが尽きないからだ。
それは朝ごとに新しい。「あなたの真実は偉大です。
(哀歌3:21-23、新改訳2017)
日本聖書協会『口語訳聖書』哀歌 3章21-23節


■_はじめに

 ♫~ 1節(1行目) ~♫
“Great is Thy faithfulness,” O God my Father,
 「父の神の真実は とこしえまで変わらず」
 ~♫

と歌い始めると、私たちは深い慰め、平安に包み込まれる、そういった不思議な魅力があります。
なぜでしょうか? 聖書はこう教えてくれます。

 _†_ (① ガラテヤ 4:6)
4:6 …あなたがたが子であるので、神は「アバ、父よ」と叫ぶ御子の御霊を、私たちの心に遣わされました。
 _†_†_†_

「御子の御霊」、「神の御霊」、「父の御霊」、と呼ばれる聖霊が私たちの心に遣わされている。
この霊的な現実に与るので私たちは、〈O God my Father〉、「父の神よ」、「アバ、父よ」と祈り、また賛美でき、一種の高揚感に包まれる、ごく自然なことです。

実は、この讃美歌全体が聖霊なる神の働きを祈り求め、神を誉め讃えています。
ですから、[讃美歌略解]に書きましたが、ビリーグラハム伝道集会でこの讃美歌が愛唱された理由が分かります。「聖霊なる神様、父の御霊、キリストの御霊よ、いまここに集う一人ひとりに、あなたの真理を悟らせてください!」と言った祈りが込められています。

それでは、歌詞に導かれながら御言葉を味わい、私たちも聖霊の素晴らしい働きに与って参りましょう。
まず最初に、繰り返し部です。

■_ Thy faithfulness!
 ♫~ 繰り返し(1行目) ~♫
“Great is Thy faithfulness!” “Great is Thy faithfulness!”
 素晴らしい主 その真実は
 ~♫

この讃美歌で繰り返し歌われるfaithfulという言葉は、神は「真実な方」、決して裏切らない信頼できる方、約束を果たす方という意味です。人に対して使えば「信心深い」という意味になります。


■「その真実は朝ごとに新しい」
 ♫~ 繰り返し(2行目) ~♫
Morning by morning new mercies I see;
 「その真実は朝ごとに新しい」と続きます。
 ~♫

この歌詞は、旧約聖書の哀歌3:21-23から採られています。

 _†_ (② 哀歌3:21-23)
KJV (*1)
3:21 This I recall to my mind, therefore have I hope.
3:22 It is of the LORD's mercies that we are not consumed, because his compassions fail not.
3:23 They are new every morning: great is thy faithfulness.
   *1 1611年刊行の英訳聖書、King James Versionの略号)
新改訳2017
 3:21 …私は言う。「私は待ち望む。
 3:22 【主】の恵みを。」実に、私たちは滅び失せなかった。主のあわれみが尽きないからだ。
 3:23 それは朝ごとに新しい。「あなたの真実は偉大です。
 _†_†_†_

この哀歌は、紀元前586頃、エルサレムが滅んでしまった絶望、喪失感の中で、主の憐れみ、希望を訴える預言者エレミヤによって記されました。
彼が朝目覚めて見るものは、滅んだ祖国の現実でした。それでも「父の神の真実は朝ごとに新しい!」「こんな状況だけれど、こんな状況だからこそ」、とエレミヤは歌いました。
なぜ彼はその様な信仰を維持できたのでしょうか。

 _†_ (③ ヨハネ4:14)
ヨハネ4:14 しかし、わたしが与える水を飲む人は、いつまでも決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人の内で泉となり、永遠のいのちへの水が湧き出ます。」

 _†_ (④ ヨハネ7:38)
ヨハネ7:38 わたしを信じる者は、聖書が言っているとおり、その人の心の奥底から、生ける水の川が流れ出るようになります。」
 _†_†_†_

主イエスから、受肉前の、生ける水の尽きない泉「御霊」を与えられていたからです。
生ける水の尽きない泉「御霊」を与えられている私たちも、どの様な時も、「父の神の真実は朝ごとに新しい」と祈り讃美できます。


■_「父の神の真実」
 ♫~ 1節1-3行目 ~♫
“Great is Thy faithfulness,” O God my Father,
There is no shadow of turning with Thee;
Thou changest not, Thy compassions, they fail not
 父の神の真実はとこしえまで変わらず、
 慈しみと憐れみは尽きることがありません
 ~♫

ヤコブ1:17のメッセージが歌われています。

 _†_ (⑤ ヤコブ1:17)
1:17 すべての良い贈り物、またすべての完全な賜物は、上からのものであり、光を造られた父から下って来るのです。父には、移り変わりや、天体の運行によって生じる影のようなものはありません。
 _†_†_†_

〈すべての良い贈り物、またすべての完全な賜物は、上からのもの〉です。
これらを私たちは戴いていますが、その中でも最も優れているのは...イエス・キリストですね。


■_二節
 ♫~ 2節(1-2行目) ~♫
Summer and winter, and springtime and harvest,
Sun, moon and stars in their courses above,
 春も秋も夏冬も
 空の星も太陽も
 ~♫

 _†_ (⑦ 詩編19:1-6)
19:1 天は神の栄光を語り告げ大空は御手のわざを告げ知らせる。
19:2 昼は昼へ話を伝え夜は夜へ知識を示す。
19:3 話しもせず語りもせずその声も聞こえない。
19:4 しかしその光芒は全地にそのことばは世界の果てまで届いた。神は天に太陽のために幕屋を設けられた。
19:5 花婿のように太陽は部屋から出て勇士のように走路を喜び走る。
19:6 天の果てからそれは昇り天の果てまでそれは巡る。その熱から隠れ得るものは何もない。
 _†_†_†_

自然界の四季の営み、太陽・月・星といった天体の運行も、こぞって神の栄光を讃美しているんですね。
創世記には「ノアの洪水」が記されてますが、洪水が引いてノアがささげ物をした時、神はこう言われました。

 _†_ (⑥ 創世記8:21-22)
8:21 【主】は、その芳ばしい香りをかがれた。そして、心の中で【主】はこう言われた。「わたしは、決して再び人のゆえに、大地にのろいをもたらしはしない。人の心が思い図ることは、幼いときから悪であるからだ。わたしは、再び、わたしがしたように、生き物すべてを打ち滅ぼすことは決してしない。
8:22 この地が続くかぎり、種蒔きと刈り入れ、寒さと暑さ、夏と冬、昼と夜がやむことはない。」
 _†_†_†_

主は、洪水によって損なわれた自然界の秩序を立て直します、人の生活に必要な自然の秩序を回復します、と約束されたのです。
ただ、「この地の続くかぎり」(8:22)との言葉によって、終りの日には天地万物を再創造されることが言外(げんがい)に暗示しています。
その日その時を待ち望みながら、「空の星も太陽も御手のわざを告げ知ら」ているのですが、このことをこの讃美歌(英文原歌詞)は、普段滅多に使われない素晴らしい言葉を使って表現しています。


■_♫~ 2節(3行目) ~♫
Join with all nature in manifold witness
To Thy great faithfulness, mercy and love.
 声を合わせ 語り合う
 父の愛の備えを
 ~♫

2節3行目の[manifold]ということばです。この単語(形容詞、名詞)は「多様性や多数の要素を持つ」ことを現すのですが、このニュアンスを邦訳歌詞や翻訳聖書で訳出するのは難しいのです。
このことを、詩104:24の翻訳を比較しながらお話ししましょう。

 _†_ (⑧ 詩104:24)
【新改訳2017 (多い)】
104:24 【主】よあなたのみわざはなんと多いことでしょう。あなたは知恵をもってそれらをみな造られました。地はあなたのもので満ちています。
【NIV (many)】
104:24 How many are your works, O LORD! / In wisdom you made them all; / the earth is full of your creatures.
【KJV (manifold)】
104:24 O LORD, how manifold are thy works! in wisdom hast thou made them all: the earth is full of thy riches.
 _†_†_†_

「多い」 とか「many」では表現出来ないニュアンスを伝えるmanifoldを使って、讃美歌作者は、この「父の神の真実」を証してくれています。なんと素晴らしいインスピレーションでしょう!
この讃美歌の引照聖句の詩編19篇7節以降をお読みします。。

 _†_ (⑨ 詩篇19:7-10)
19:7 【主】のおしえは完全でたましいを生き返らせ【主】の証しは確かで浅はかな者を賢くする。
19:8 【主】の戒めは真っ直ぐで人の心を喜ばせ【主】の仰せは清らかで人の目を明るくする。
19:9 【主】からの恐れはきよくとこしえまでも変わらない。【主】のさばきはまことでありことごとく正しい。
19:10 それらは金よりも多くの純金よりも慕わしく蜜よりも蜜蜂の巣の滴りよりも甘い。
 _†_†_†_

この御言葉に「アーメン」と唱和せずにはいられません。


■_三節
父の神の真実さが歌われます。

 ♫~ 3節 ~♫
Pardon for sin and a peace that endureth,
Thine own dear presence to cheer and to guide;
Strength for today and bright hope for tomorrow,
Blessings all mine, with ten thousand beside!
 罪を赦し平安を
 主は与えて 励まし
 力に満ち祝福に
 あふれさせてくださる
 ~♫

1.罪を赦して下さる!
福音の、キリスト教の特徴が歌われています。その特徴とは

 _†_ (⑩ ヨハネ16:8)
16:8 その方が来ると、罪について、義について、さばきについて、世の誤りを明らかになさいます。

罪を真っ正面から取り上げます。その為、世間の人々から嫌われることがあります。でも、これが解決されなければ救いは無い。その為に、

 _†_ (⑪ Ⅰヨハネ4:9-10)
4:9 神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちにいのちを得させてくださいました。それによって神の愛が私たちに示されたのです。
  ※口語訳は「…彼によってわたしたちを生きるようにして下さった。…」
4:10 私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、宥めのささげ物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。
 _†_†_†_

2.平安を主は与えて 
また、世の中や自分自身ばかり見て、いつの間にか不安の虜になりがちな私たちに主イエスは言われます。

 _†_ (⑫ ヨハネ14:27)
14:27 わたしはあなたがたに平安を残します。わたしの平安を与えます。わたしは、世が与えるのと同じようには与えません。あなたがたは心を騒がせてはなりません。ひるんではなりません。

3励まし力に満ち祝福にあふれさせてくださる
それでも、私たちは「こんな自分…」と弱気になったり自己卑下します。けれど

 _†_ (⑬ ローマ3:3-4)
3:3 …彼らのうちに不真実な者がいたなら、その不真実は神の真実を無にするのでしょうか。
3:4 決してそんなことはありません。たとえすべての人が偽り者であるとしても、神は真実な方であるとすべきです。…
 _†_†_†_

「あなたの罪や不真実によって、神の真実・神の義が損なわれることはない」、「あなたの救いの根拠はあなたではなく、神の真実にあるのだから」と。ですから「ああ、こんな自分は駄目だ」などと嘆かずとも良いのです。

 _†_ (⑭ Ⅱテモテ2:11-12)
2:11 次のことばは真実です。「私たちが、キリストとともに死んだのなら、キリストとともに生きるようになる。
2:12 耐え忍んでいるなら、キリストとともに王となる。…
 _†_†_†_

何という慰め励ましでしょう!


■_むすび
今日の冒頭、この讃美歌が私たちを慰め平安で包み込む魅力の拠って来たるところをお話ししました。
それは、

 _†_ (① ガラテヤ 4:6)
4:6 …あなたがたが子であるので、神は「アバ、父よ」と叫ぶ御子の御霊を、私たちの心に遣わされました。
 _†_†_†_

からですね。主イエスの約束は真実です。

 _†_ (⑮ ヨハネ 14:26)
14:26 …助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。

さあ、私たちも讃美しましょう!

 ♫~ 1節と繰り返し ~♫
父の神の真実は
とこしえまで変わらず
慈しみと憐れみは
尽きることがありません

 (折り返し)
 素晴らしい主
 その真実は 朝ごとに新しく
 深い恵み知らされて
 讃美します 主の御名
 ~♫

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