「芳しき百合散りゆきし晩夏」

「芳しき百合散りゆきし晩夏」

→ かんばしきゆりちりゆきしばんか ←


 「芳しき百合散りゆきし晩夏」
→ かんばしきゆりちりゆきしばんか ←

今回は大西のり子さんとのコラボです。
回文をお預かりした私が、瑞々しい百合と散りゆく百合を一緒に撮ろうと欲を出した結果、読み込まれた季語から外れた8月末になり、

そして10日後には鉄砲百合も最後の一輪になってしまいました。

今回、百合の変化を見続けていて、「移り変わり」や「滅び」を自然のままに受け入れる日本人の美意識・自然観の片鱗を垣間見られたような気がしました。来年も季節が来れば仲間たちと咲き誇ってくれる事でしょう。

聖書も季節感をこう謳います。

「天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。」 (伝道の書3:1、口語訳)

「ふさわしい時期」と「継続している時間」、この二種類の時を神が定めておられます、と。

作品リスト

 

「歌 うたう人 どんな世代も 思い出せ 何度 問ひ 歌うたう」

「歌 うたう人 どんな世代も 思い出せ 何度 問ひ 歌うたう」

→ うたうたうひとどんなせだいもおもいだせなんどとひうたうたう ←

「幸いなアレ 酔った虎と龍よ、レアな祝いさ」

「幸いなアレ 酔った虎と龍よ、レアな祝いさ」

→ さいわいなあれよつたとらとたつよれあないわいさ ←

「納豆とツナ」  ~♫ ハーモニーを楽しむ ~♫

「納豆とツナ」  ~♫  ハーモニーを楽しむ ~♫

「名は知らず目で愛で手で愛で珍し花」

「名は知らず目で愛で手で愛で珍し花」

→ なはしらずめでめでてでめでめずらしはな ←

「さあ始動! 新年年始 卯年朝」

「さあ始動! 新年年始 卯年朝」

→ さあしどうしんねんねんしうどしあさ ←

「黄あり 赤あり 秋」

「黄あり 赤あり 秋」

→ きありあかありあき ←

「秋 紅葉は 丘を 這うよう コキア」

「秋 紅葉は 丘を 這うよう コキア」

→ あきこうようはおかをはうようこきあ ←

「芳しき百合散りゆきし晩夏」

「芳しき百合散りゆきし晩夏」

→ かんばしきゆりちりゆきしばんか ←

「蓮 紅く咲くか 明日は」

「蓮 紅く咲くか 明日は」

→ はすあかくさくかあすは ←

「行こうよ花見、皆早う来い」

 「行こうよ花見、皆早う来い」

→ いこうよはなみみなはようこい ←

回文集 『薔薇を手折らば』

回文集 『薔薇を手折らば』

回文集 『薔薇を手折らば』 大西のり子 著、新風舎 (2005/7/17)