この「いのちの十字架」を介して多くの人との出会いが生まれた。その中から忘れられない思い出を一つ。
名古屋で全国からクリスチャンが集まる催しがあった。私はその集会の入り口付近にこの十字架を飾っていた。
集会が終わって一人の年配の婦人が来られ、この十字架の前にひざまずき涙を流しながら祈り始められた。何か深い事情がおありのようで私は黙って見守っていた。
やがて、祈りを中断されて私にそのわけを話してくださった。
「私は、主人を天国に送ってから魂が抜けたような状態で7年間過ごしてきました。でも、この十字架が目に飛び込んできて思わず涙があふれてきました。今、元気を頂いて不思議な気持ちです。」
聖書は言う。「光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった。」 (ヨハネの福音書 1章5節/新改訳2017)
主イエス・キリストの慰めと励ましを受けて、このご婦人は宮城県で元気に暮らしておられる。