「証言」 (黒陶 1986年作)  

「証言」 (黒陶 1986年作)  

焼き物を始めて間もない頃に作った十字架のイエスの手である。 作り始める前から「証言」という表題が心の中に聞こえていた。


出来上がってからしばらく手元に置いていたが、紹介を受けたデザイン会社の社長のところに持って行った。
社長曰く。「これは置いていきなさい。」

人は十字架にかけられたイエスをどのようだというのだろうか?
聖書によれば、イエスが十字架にかかって死んだのを見届けた百人隊長はこう言っている。

―百人隊長はこの出来事を見て、「本当に、この人は正しい人だった。」と言って、神を賛美した。―
(ルカによる福音書23章47節/共同訳)

では、イエスの弟子たちの答えはどうだろうか?イエスの弟子たちは十字架にかけられたイエスをどのように言っているだろうか?
彼らは答えていない。あろうことか、彼らは十字架にかかるイエスの前から逃げている。

しかし、その後イエスの弟子たちは、死から復活したイエスに出会ってイエスはどのような方であるか証言している。彼らにとって、イエスはその十字架の死を見ただけで理解し答えが出せるお方ではなく、死からの復活をも見て初めて納得し証言できるお方なのだろう。

聖書に、復活したイエスとその弟子の一人トマスとのやり取りを記した箇所がある。

―それから、トマスに言われた。「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」トマスは答えて、「わたしの主、わたしの神よ。」と言った。
(ヨハネによる福音書20章27~28節/共同訳)

自分はイエスを誰と証言するのか?聖書が人に問いかけている。

作品一覧

 

ステンドグラス 「シャローム(平和)」

ステンドグラス 「シャローム(平和)」

「いと高き所には栄光、神にあれ 地には平和、御心に適う人にあれ」 (ルカ2:14、新共同訳聖書)

石モザイク 「信・望・愛」

石モザイク 「信・望・愛」

赤坂良男師(伊勢バプテスト教会)の書を参考に作成 230㎜×450㎜×30㎜(厚) 制作2021年 「いつまでも残るものは信仰と希望と愛です」 (Ⅰコリント13:13)

陶壁「天の息吹 地の息吹」

陶壁「天の息吹 地の息吹」

甲賀市信楽伝統産業会館 エントランスホール 高さ2.8m×幅5.1m×厚さ15㎝ 制作2020年

「世界宣教」

「世界宣教」

東京キリスト教学園チャペル(千葉県印西市)のチャペルのエントランスホールにあるステンドグラスです。 サイズ:幅7.4m/高3.8m 1994年

「向こう岸へ渡ろう」

「向こう岸へ渡ろう」

愛知日進ベタニヤキリスト教会 サイズ:直径780mm 2007年

「いのちの十字架」(ステンドグラス 2008年)

「いのちの十字架」(ステンドグラス 2008年)

亡き母のために父が買った鉄製の十字架を見ながら妻が言った一言。「鉄の十字架があるのだから、あなたもステンドグラスで十字架を作ったら?」 言うは易く行うは難し。第一作となったこの「いのちの十字架」が出来上がったのはそれから7年後の2008年秋。写真はそれを復元したものの一つである。

「証言」 (黒陶 1986年作)  

「証言」 (黒陶 1986年作)  

焼き物を始めて間もない頃に作った十字架のイエスの手である。 作り始める前から「証言」という表題が心の中に聞こえていた。

「天地創造」 (紙にアクリル 1980年)

「天地創造」 (紙にアクリル 1980年)

天地創造をテーマに幾つかのものを作ってきた。これはその中の一つで、大学で壁画を専攻し始めた頃の描いた一辺30㎝ほどの小さな絵である。