私は、ある神道の広域支部長をしている両親の家に生まれた。幼い頃からいつも神を意識していた。しかし、その神道の教えからは私には神がわからなかった。どこを探せば神は見つかるのか。何を読めばわかるのか。
手始めに、聖書を手に取った。高校一年の冬である。
聖書の一番初めにこう書いてある。「はじめに、神は天と地とを創造された。」(創世記1章1節/口語訳)
この、何も飾り気のない率直な言葉に私は平安を覚えた。続けて聖書を読んでいきたいと思った。
「はじめに、神は天と地とを創造された。」このことばが私の創作の原点である。